和ろうそくと洋ろうそく

🕯和ろうそくと洋ろうそくの違いとは?
お仏壇や法要で使われる「ろうそく」には、和ろうそくと洋ろうそくの2種類があります。見た目は似ていますが、実は作り方や特徴が大きく違います。
🪵1. 原料の違い
- 和ろうそく
原料は植物性の「はぜの実」や「米ぬか」などの天然素材。
環境にもやさしく、すすが少ないのが特徴です。 - 洋ろうそく
石油から作られる「パラフィン」が主な原料。
現在は家庭用や装飾用として一般的に使われています。
🔥2. 炎の特徴
- 和ろうそくは芯が太く、空気を多く取り込むため炎が大きくゆらめきます。
お仏壇に灯すと、やわらかく温かみのある光が広がります。 - 洋ろうそくは芯が細く、炎が安定して小さめ。
洋風の食卓やイベントなど、静かな雰囲気に向いています。
🪶3. 芯の違い
- 和ろうそく:和紙を芯にして、い草や木綿を巻いて作られています。
- 洋ろうそく:綿の糸をねじって作られた芯が一般的です。
🌿4. 燃え方・香り
- 和ろうそくはすすが出にくく、消したあともにおいがほとんど残りません。
- 洋ろうそくは、燃え終わると溶けたロウが残ることがあります。
💬まとめ
| 比較項目 | 和ろうそく | 洋ろうそく |
|---|---|---|
| 原料 | 植物性(天然素材) | 石油系(パラフィン) |
| 炎 | 大きくゆらめく | 小さく安定 |
| 芯 | 和紙+い草など | 綿糸 |
| におい・すす | 少ない | やや出やすい |
| 印象 | 温かみのある伝統の灯り | 現代的で実用的 |
和ろうそくは、日本の伝統と職人の技が生きる灯り。
お仏壇や法要の場で灯すと、やさしい炎が心を落ち着かせてくれます。
また、故人が現世で好きだったものを伝えたい気持ちや想いを形にするお供え用ロウソク、花ロウソクなどは初盆、四十九日、副葬品等人気のロウソクもあります。
一度、和ろうそくのゆらめく炎を眺めてみてはいかがでしょうか。



