進物用線香のススメ  ~喪中はがきが届いたら~

ご葬儀や法事の際にお渡しすることが多い「進物用線香」。
改まった場面で使うものですが、いざ贈るとなると「いつ、どんな時に渡せばいいの?」と迷うことも多いですよね。ここでは、進物用線香の基礎知識や渡し方、選び方をわかりやすくご紹介します。

◆進物用線香とは?

進物用線香は、喪中見舞いやご仏前へのお供えとして贈る“香りの贈り物”です。
故人を偲び、心を込めて手向ける意味があり、日持ちするため相手に負担をかけにくい品として重宝されています。

◆いつ贈るの?

主に以下の場面で用いられます。

  • 訃報を受けたときの弔問ができない場合
  • お通夜・葬儀に参列できないときのお悔やみの気持ちとして
  • 喪中はがきが届いた時の「喪中見舞い」として
  • 法要のお供えとして

直接手渡しのほか、遠方の場合は宅配便で送ることも一般的です。

◆どのように渡す?

進物用線香には包装・のし掛けが欠かせません。

  • のしは 弔事用(黒白・双銀・黄白など地域に合わせて)
  • 表書きは
    • 「御霊前」
    • 「御仏前」
    • 喪中見舞いの場合は「喪中御見舞」
  • 下段に贈り主の名前を書きます。

店頭で購入する際は、のし紙や包装も合わせてお願いすると安心です。

◆どんな線香を選べば良い?

進物用線香には香り・パッケージ・価格帯の種類が豊富にあります。
選ぶポイントは次の3つ。

  1. 落ち着いた香り
    白檀(びゃくだん)・沈香(じんこう)など、伝統的で優しい香りが好まれます。
  2. 相手先の宗派に左右されにくいもの
    宗派による禁忌がほぼないため、一般的な進物用線香なら問題ありません。
  3. 用途に合わせた価格帯
    2,000〜5,000円が最も選ばれるゾーン。
    特に喪中見舞いとしては落ち着いた箱入りのギフトが人気です。

◆贈るときのマナー

  • 仏壇があるかわからない場合でも問題ありません
     →「香りを楽しむお線香」として受け取られる方も多いです。
  • メッセージカードを添えると丁寧
     →「この度はご愁傷さまです。心よりお悔やみ申し上げます。」など簡潔に。

進物用線香は、故人やご遺族へ心を届ける礼儀正しい贈り物です。
香りの好みや宗派に左右されにくく、慌ただしい時期でも負担をかけないため、多くの場面で喜ばれます。選び方やマナーを知っておくと、いざという時にも安心してお渡しできます。



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