秋風とともに咲く「彼岸花」— 名前に込められた供養の想い

お彼岸の時期になると、真っ赤な花を咲かせる「彼岸花(ヒガンバナ)」。

「不吉な花」と誤解されることもありますが、実はご先祖様や故人様への深い想いが込められた、供養にゆかりの深いお花です。

お彼岸の時期に咲く理由

彼岸花は、秋分の日(お彼岸の中日)の前後になると、まるで暦を知っているかのように一斉に花を咲かせます。仏教では、あの世(あの世=彼岸)とこの世(この世=此岸)が最も通じやすくなる時期とされており、故人様を偲ぶ象徴として親しまれてきました。

別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」に込められた意味
仏教の経典に登場する「天上に咲く赤い花」に由来します。「めでたいことが起こる兆しに天から降ってくる花」とされ、決して縁起の悪い花ではありません。

お墓や田んぼの畦道に咲く知恵
昔はお墓の周りに良く植えられていました。これは、彼岸花の球根にある毒性を利用して、モグラやネズミなどの動物からご遺体やお墓を守るという「先人の知恵」でした。ご先祖様を大切に護るための優しさから植えられたお花なのです。

お墓参りの道中、赤い彼岸花を見かけた際は、ぜひご先祖様や大切な方を思い出すきっかけにしてみてください。